
スタントン、スタン・バレット親子の挑戦が続いています。8月2日カナダ・モントリオールのサーキット・ジル・ヴィルヌーヴで開催されたナスカーネーションワイドシリーズNAPA Auto Parts 200に、スタントン・バレットは#30カー、65歳になるスタン・バレットは#61カーで参戦しました。これは、メキシコでのレースに続き、ロードコースへの挑戦となりました。偉大なスタントマンで、音速を超える速さでの走行を成し遂げたスタンですが、1990年以降ナスカーには参戦していないこともあり、息子であるスタントンの協力のもと慎重に調整を重ねてきました。メキシコのレースでは練習走行に参加したものの、体調が万全でなかったためにレース本番は不参加を決意。今回のレースのためにさらなる調整を続けてきました。
レース当日、黒い雨雲がモントリオール上空に広がっていました。今回のNAPA Auto Parts 200はナスカー史上初めて、雨の降る中、特別なレインタイヤを装着して行われた歴史的なレースとなりました。雨のレースは過去に一度、1997年に日本の鈴鹿サーキットで行われたナスカーエキジビションレースの予選だけです。
ポールポジションを獲得したのは、ロードコースのエキスパートと名高いスコット・プルーエットで、スタントンは21番手、父スタンは41番手からのスタートとなりました。7周目、ついに雨が降り始め、トラックの状態が一変。滑りやすくなった路面のせいで、#61カーのスタンはあちらでスピン、こちらでスピン。その後やっと、レインタイヤや専用ワイパー交換などピットで3分間の調整時間を許可されました。レースカーが水しぶきを上げ、注意喚起の状態でレースが進む中、14回目のターンで、ついにスタントンもスピンしてしまいました。
雨の中のレースを制したのは、ロン・フェローズ。スタントンは25位で終了、スタンはブレーキに問題が起こり、リタイアとなりました。この厳しいレースを乗り切ったことで、バレット親子の絆はさらに深まったに違いありません。父と子がともにレースをするのは2002年以来で、これはナスカーにとってもビックニュースなのです。